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アスベストが及ぼす影響とは?

■健康被害があることで知られるアスベスト

アスベストは、2006年8月以前に建てられた物件には使用されているといわれております。アスベストの概要や、アスベストを含む住宅を売却する際に気をつけるべきポイントについてご紹介いたします。

 

①アスベストとは

アスベストは、耐熱性や断熱性に優れた鉱物繊維です。加工しやすく、熱や酸に強いうえ、価格が安いので、1887年頃から多くの住宅に使用されていました。

しかし、アスベストが肺に侵入すると健康に深刻な影響を及ぼすことが明らかになり、使用が制限されるようになりました。

 

②アスベストが含まれた住宅を見極める方法

・家の建築時期

2006年9月の法改正によって、アスベストを含有する建材の使用が禁止されました。ですので、2006年9月以降に建てられた住宅なら、

建物の構造体にアスベストが含まれていることがないといえます。

一方で、2006年8月以前に建築された住宅の場合、アスベストの建材が使用されている恐れがあります。

特に、1988年以前に建てられた物件はアスベストを含有しているリスクが高いです。登記簿謄本等で建築時期を確認することをおすすめします。

 

■アスベストが残る建物でも不動産売買は可能?

では、アスベストが残っている建物を売却することは出来るのでしょうか。

・アスベストが残っていても売却できる
アスベストが残る建物でも売却することは可能です。

アスベストは健康被害があるとはいえ、売主と買主の双方がその事実について認知したうえで売却するのであれば問題ありません。そのため、売却するときにはアスベストが残っていることはきちんと伝える必要があります。

・契約時には調査に関する説明が必要
アスベストが残っていることを公開したうえで買い手が見つかった際は、アスベストの調査に関する説明義務が発生します。

説明に関しては、売主ではなく契約前に宅地建物取引士(宅建士)が行います。重要事項説明書に調査結果を記載し、口頭でも説明をします。調査は建物のどの部分にどのくらいのアスベストが使われているのかを示した調査書を買い手に開示し、誤解がないよう進行します。

アスベストが残っている建物を売却する際にはアスベストの調査費が必要になります。相場は1〜5万円前後になります。

 

・解体する場合でも調査が義務付けられている
仮に建物として売却するのではなく土地として売却し、売主が引渡しまでに解体する場合でも調査は必要です。

建物を解体し土地として売却する場合でもアスベストを調査し、万が一アスベストが残っていることが分かれば飛散しない対策をする必要があります。

 

■アスベストが残る建物の売却は早めに不動産会社に相談を!
アスベストが残る建物は不動産会社に買取してもらうことでスムーズに売却することができます。しかし、市場で売却するよりも売却価格が安くなるというデメリットがあります。

アスベストが残る建物は買い手が見つかるケースが極めて少ないため、買取を選択する方がほとんどです。

アスベストの残る建物の処分を検討している場合は、まず不動産会社に相談し、最適な売却方法を選択しましょう。

 

 

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